聞き取りの中で、昭和20年代頃まで、山内地域では、農耕を主とした家族の仕事、忙しい女性たちが作る食事。そして食卓で愛用されていた道具があった。
食事になると、主食のお米、汁もの、家庭の味である漬物、
そして誰もが楽しみにしていたであろう、旬の季節の作物を活かした
料理の主菜をそれぞれの器に盛る。
箱膳の蓋を裏返しにして早変わりした膳にそれら器を並べると、
家族が向かい合い「いただきます」と手を合わせるのが、当たり前の光景だった。
食べ終わると、茶碗に白湯を注ぎ、
一切れ残しておいた漬物できれいに器をすすいでから、
漬物を食べて湯を飲み、最後は布巾で器を拭いて、再び器を箱へ戻す。
それが、箱膳スタイル。
箱のなかには、現代を生きる私たちへの多くのコトがつまっている。
自分が食べる量のみを膳に乗せていただく。
モノが溢れた今日、食につながる人や自然への畏敬や感謝を忘れていないでしょうか?ひっそり暮らした山里にあった文化、語り、を伝えながら、今日の生活を振り返りましょう。箱膳エクスカーションです。
参加をお待ちしています。
詳細は、PDFチラシをご参照ください